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ジオン注射(ALTA療法)とは
ジオン注射(ALTA療法)は、いぼ痔の中でも内痔核の手術方法です。注射を用いて行うので、切開する必要もなく、日帰り手術が可能です。
ジオン注射(ALTA療法)の効果について
ジオン注射(ALTA療法)は次のようないぼ痔(内痔核)の症状に効果的です。
- 排便時に脱肛するが、自然に戻る。
- 排便時に肛門が脱出する。指で押さないと戻らない
- 座薬や軟膏を肛門に注入する薬物療法で症状が改善しない
- 排便時に頻回に出血がある。
ジオン注射(ALTA療法)は、内痔核に対して注射を行い、直腸部分に内痔核を退出させ、硬化させます。治療には、経過観察が必要です。平成17年5月から健康保険の適用となり、現在までに20万人以上の患者様に対し、実施されております。
ジオン注射の成分
硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸を有効成分とする強力な硬化剤である「ジオン」を使用しています。患部にジオンを注射で直接注入する事で、痔核からの出血改善、痔核の脱出抑制を行います。
硫酸アルミニウムカリウム
硫酸アルミニウムカリウムを痔核に注入する事で線維化が起こり痔核を退縮させます。そうする事で脱出しづらくなり、出血症状が改善されます。
タンニン酸
タンニン酸は、硫酸アルミニウムカリウムによる過度な炎症を抑制し、組織障害を防ぎます。
ジオン注射(ALTA療法)の治療について
内痔核は、肛門内部(直腸内)にあるので、痛みを感じる神経がなく、ジオン注射の際もほとんど痛みを感じることはないです。治療後、出血もおさまり、数日で内痔核の脱出もなくなります。